ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「程晋芳」の意味・わかりやすい解説
程晋芳
ていしんぽう
Cheng Jin-fang
[没]乾隆49(1784)
中国,清の学者,蔵書家。安徽省歙 (きゅう) 県の人。字,魚門。号,しゅう園 (しゅうえん) 。乾隆 17 (1752) 年進士に及第。吏部主事から員外郎に移り,『四庫全書』纂修官に推され,完成後,翰林院編修となったが,晩年不遇となり,休暇を得て西安に旅行中没した。富豪の家の出で蔵書に努め,中年には5万巻を数えたが,その後困窮したとき散逸したといわれる。経学に詳しく,戴震,朱 筠 (しゅいん) らと交遊があり,著述も多かったがあまり残っていない。古文を劉大かい (りゅうだいかい) に学び,詩文にも巧みで袁枚 (えんばい) らと唱酬した。詩文集『しゅう園詩集』『勉行堂文集・詩集』。
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