ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「程邃」の意味・わかりやすい解説
程邃
ていすい
Cheng Sui
[没]康煕30(1691)
中国,清初の画家。歙 (しょう) 県 (安徽省) の人。字は穆倩 (ぼくせん) ,穆箭,号は垢区,垢道人。明末の諸生であったが明滅亡後は江寧 (南京) に寓居し,江東布衣 (ほい) と称し在野の処士として過した。いわゆる明遺民画家の一人に数えられる。詩文,篆刻のほか山水画をよくし,黄公望,董其昌ら呉派の正系を学びつつ,焦墨枯筆を用いて個性的な画風をつくり上げた。著書に『会心吟』がある。
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