稲垣きくの(読み)イナガキ キクノ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「稲垣きくの」の解説

稲垣 きくの
イナガキ キクノ


職業
俳人 女優

本名
野口 キクノ(ノグチ キクノ)

別名
芸名=若葉 信子(ワカバ ノブコ),露原 桔梗(ツユハラ キキョウ)

生年月日
明治39年 7月26日

出生地
神奈川県 厚木市

学歴
横浜女子商卒

経歴
大正13年同志座に入り初舞台を踏む。14年東亜キネマ甲陽撮影所に入社、露原桔梗の芸名で「運命の小鳩」でデビュー。15年松竹蒲田撮影所に転じ若葉信子に改名。主な出演作に「六号室」「鼠小僧」「殺陣時代」「弱き人々」「佐渡情話」などがある。昭和11年退社。12年大場白水郎主宰「春蘭」に入り句作を始める。21年久保田万太郎主宰「春灯」創刊に参加した。句集に「榧の実」「冬濤」「冬濤以後」などがある。

所属団体
俳人協会

受賞
俳人協会賞(第6回)〔昭和41年〕「冬濤」

没年月日
昭和62年 10月30日 (1987年)

伝記
愛の俳句 愛の人生 谷口 桂子 著(発行元 講談社 ’01発行)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「稲垣きくの」の解説

稲垣 きくの
イナガキ キクノ

大正・昭和期の俳人,女優



生年
明治39(1906)年7月26日

没年
昭和62(1987)年10月30日

出生地
神奈川県厚木市

本名
野口 キクノ(ノグチ キクノ)

別名
旧芸名=若葉 信子(ワカバ ノブコ),露原 桔梗(ツユハラ キキョウ)

学歴〔年〕
横浜女子商卒

主な受賞名〔年〕
俳人協会賞(第6回)〔昭和41年〕「冬濤」

経歴
大正13年同志座に入り初舞台を踏む。14年東亜キネマ甲陽撮影所に入社、露原桔梗の芸名で「運命の小鳩」でデビュー。15年松竹蒲田撮影所に転じ若葉信子に改名。主な出演作に「六号室」「鼠小僧」「殺陣時代」「弱き人々」「佐渡情話」などがある。昭和11年退社。12年大場白水郎主宰「春蘭」に入り句作を始める。21年久保田万太郎主宰「春燈」創刊に参加した。句集に「榧の実」「冬濤」「冬濤以後」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「稲垣きくの」の解説

稲垣きくの いながき-きくの

1906-1987 昭和時代の映画女優,俳人。
明治39年7月26日生まれ。東亜キネマをへて大正15年松竹蒲田撮影所にはいる。時代劇,現代劇に出演し昭和11年退社。大場白水郎,久保田万太郎,安住敦に俳句をまなぶ。41年「冬濤(ふゆなみ)」で俳人協会賞。昭和62年10月30日死去。81歳。神奈川県出身。横浜女子商業卒。本名は野口キクノ。芸名は露原桔梗(ききょう),若葉信子。
格言など】冬濤に捨つべき命かもしれず(「冬濤」)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android