稲垣泰彦(読み)イナガキ ヤスヒコ

20世紀日本人名事典 「稲垣泰彦」の解説

稲垣 泰彦
イナガキ ヤスヒコ

昭和期の日本史学者 東京大学史料編纂所教授。



生年
大正10(1921)年7月31日

没年
昭和57(1982)年2月28日

出生地
広島県呉市

学歴〔年〕
東京帝国大学文学部国史学科〔昭和19年〕卒

経歴
昭和20年海軍中尉で復員。22年東大史料編纂所所員、41年助教授、44年教授、のち古文書部長、52年所長を歴任。ほかに歴史学研究会委員長、文化財保護審議会専門委員なども務める。荘園史を専攻し、名田名主の実証研究で、名田が徴税単位、名主はその責任者という新説を提示した。著書に「日本中世社会史論」「日本中世の社会と民衆」、共編「中世の社会と経済」「土一揆内乱」、編「荘園の世界」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

関連語 学歴

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「稲垣泰彦」の解説

稲垣泰彦 いながき-やすひこ

1921-1982 昭和時代後期の日本史学者。
大正10年7月31日生まれ。昭和22年東大史料編纂(へんさん)所にはいり,44年教授,のち所長。中世荘園(しょうえん)史を専攻。昭和57年2月28日死去。60歳。広島県出身。東京帝大卒。著作に「日本中世社会史論」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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