稲村神社(読み)いなむらじんじや

日本歴史地名大系 「稲村神社」の解説

稲村神社
いなむらじんじや

[現在地名]彦根市稲里町

荒神山こうじんやま神社へ登る南の入口、稲里いなざと町からの参道中腹に鎮座祭神豊宇気毘売とようけびめ神・伊弉冉いざなみ命・丹生にう大神。旧郷社。創祀年代は未詳であるが、社伝によると天智天皇六年(六六七)常陸国久慈くじいな(現茨城県常陸太田市)鎮座の稲村神社の分霊を現稲里町のつかに迎え奉祀したのが始まりという。当社の社伝によれば、村上天皇の時代に神領八〇町余を寄進され、承久の乱の際には後鳥羽上皇祈願があった。


稲村神社
いなむらじんじや

[現在地名]常陸太田市天神林

市街から間坂まさかに出る旧道の中間から北に突出た崖上の森の中に鎮座。旧道からは長い参道が続く。祭神は饒速日尊・伊弉諾尊伊弉冊尊など一二柱。旧郷社。社伝によると、久自くじ国造に物部連の祖伊香色雄命三世孫船瀬足尼が任命されたとき大祖饒速日尊を祀ったといい、天神とも、また神鏡が七面祀られていたので七代天神とも称したといい、また日本武尊が東征の際この地に天神七代の霊を祀ったともいう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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