稲田海素(読み)イナダ カイソ

20世紀日本人名事典 「稲田海素」の解説

稲田 海素
イナダ カイソ

明治〜昭和期の僧侶 円真寺住職



生年
明治2年11月1日(1869年)

没年
昭和31(1956)年2月26日

出生地
越後国(新潟県)

別名
幼名=東馬,号=白牙院,日達

経歴
22歳で東京の日蓮宗寺院・円真寺の住職となる。明治34年日蓮宗開宗650年を記念して出版発願した「日蓮上人御遺文」の編集に参加。その主任として各地に散在する日蓮の真筆発掘・調査し、それらの編集と校訂心血を注いだ。37年に同書が完成したのちも日蓮の遺文探索と研究を続け、「日蓮上人御真蹟」の編集などにも携わった。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「稲田海素」の解説

稲田海素 いなだ-かいそ

1869-1956 明治-昭和時代の僧。
明治2年11月1日生まれ。加藤文雅が開宗650年記念事業として出版を発願した「日蓮聖人御遺文」の編集にくわわる。全国各地の真筆,古写本を調査,校訂し,明治37年刊行。のち「日蓮聖人御真蹟」も編集。その生涯を遺文の研究にささげた。昭和31年2月26日死去。86歳。越後(えちご)(新潟県)出身。号は白牙院。法名は別に日達。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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