穂満坊村(読み)ほまんぼうむら

日本歴史地名大系 「穂満坊村」の解説

穂満坊村
ほまんぼうむら

[現在地名]高城町穂満坊・高城町たかじようまち

桜木さくらぎ村の北に位置し、西端を大淀川が北流する。穂万坊などとも記される。鹿児島藩領高城郷の麓集落で、村内に野町(在郷町)の高城町が形成されていた。桜木村から高岡たかおか往還が北の石山いしやま村に通じ、山之口やまのくち(現山之口町)とは登尾越の間道で結ばれていた。元和六年(一六二〇)の島津国老連署知行目録(禰寝文書)によると、根占重虎は薩摩国吉利よしとし(現鹿児島県日吉町)内のほか穂万坊村内で一八四石余を与えられている。江戸時代の表高については、日向国覚書や寛文四年(一六六四)の諸県郡村高辻帳などでは高一千七四七石余。内高については「三州御治世要覧」に「麓村ニテ候」と注記され、高二千二二二石余。旧高旧領取調帳では高二千四一三石余。安永六年(一七七七)薩摩国川辺かわなべ郡川辺郷の百姓二〇人が「人配」として当村への移住を命じられている(安永五年―天明六年「川辺郷除証文」原口虎雄筆写本)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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