穴虫石切場遺跡(読み)あなむしいしきりばいせき

日本歴史地名大系 「穴虫石切場遺跡」の解説

穴虫石切場遺跡
あなむしいしきりばいせき

[現在地名]香芝市穴虫 三木

古墳時代後期の、二上山系白色凝灰岩などを切出した石切場の遺跡。付近から石棺材なども発見されており、古墳時代にさかのぼると考えられる。山裾の緩やかな傾斜地に、節理直角ノミなどの工具を打込み「コの字型」に切取って、下から鉄棒などの子を入れて、節理を利用して剥取る方法が取られていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の穴虫石切場遺跡の言及

【凝灰岩】より

…畿内では奈良県・大阪府の境の二上山とその周辺に石切場が見つかっており,採石場に層塔を彫り残した鹿谷寺(ろくたんじ),岩屋寺など7,8世紀の遺跡も知られる。そのほか,二上山北東麓の香芝(かしば)の穴虫石切場遺跡も大規模な採石場の一つである。【坪井 清足】。…

※「穴虫石切場遺跡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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