穴這入(読み)あなばいり

精選版 日本国語大辞典 「穴這入」の意味・読み・例文・類語

あな‐ばいり‥ばひり【穴這入】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「あなはいり」とも )
  2. 穴に這い入ること。穴に入り込むこと。
    1. [初出の実例]「どふでもへびめは、あなばいりするがゑてものだから」(出典:黄表紙・化物太平記(1804)上)
  3. 情婦もと遊里などに入り込むこと。あなっぱいり。
    1. [初出の実例]「穴這入(アナバイリ)する平家蟹、引出して見せうぞと、走りかかって一間の襖(ふすま)、明けんとするを」(出典浄瑠璃那須与市西海硯(1734)道行富士せんげん)
  4. 墓穴に入ること。
    1. [初出の実例]「此盆前の蓮の葉は破れかぶれの穴這(アナハ)いり」(出典:売卜先生糠俵後編(1778)上)

あなっ‐ぱいり‥ぱひり【穴這入】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「あなばいり(穴這入)」の変化した語 ) =あなばいり(穴這入)
    1. [初出の実例]「そうぼうづがせっこんで穴っぺへりやうすると、ゑてこびん先きかぼんのぼの皮をすりむくものよ」(出典:洒落本・通客一盃記言(1807))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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