空中庭園(読み)クウチュウテイエン

デジタル大辞泉 「空中庭園」の意味・読み・例文・類語

くうちゅうていえん【空中庭園】[書名]

角田光代の連作短編小説。平成14年(2002)「別冊文芸春秋」誌で連載された5作品に、書き下ろし1作品を加えて同年単行本化。郊外団地に暮らす家族の複雑な人間模様を淡々と描く。平成15年(2003)、第3回婦人公論文芸受賞。平成17年(2005)映画化
中村真一郎の小説。昭和38年(1963)、「文芸」誌に前半部分を連載。後半部分を書き足して、昭和40年(1965)に刊行

くうちゅう‐ていえん〔‐テイヱン〕【空中庭園】

屋上庭園」に同じ。
[補説]書名別項。→空中庭園

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デジタル大辞泉プラス 「空中庭園」の解説

空中庭園

2005年公開の日本映画監督脚本:豊田利晃、原作:角田光代による同名小説。出演小泉今日子板尾創路、鈴木杏、広田雅裕、國村隼、瑛太、今宿麻美ほか。第48回ブルーリボン賞主演女優賞(小泉今日子)受賞。

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世界大百科事典(旧版)内の空中庭園の言及

【屋上庭園】より

…過密都市の土地を有効に利用するため,駐車場や道路,鉄道敷や水路の上を蓋がけしたり,下水処理場,給水所の水槽の上などを公園とするのも似た例である。古代バビロニアのネブカドネザル2世が宮殿に造ったハンギングガーデンhanging garden(空中庭園,架空園,懸垂園)が屋上庭園史上最古のものである。その後は権力の象徴,神への畏敬と接近のシンボルとして,宮殿の屋上やテラス,墓塔に植栽された例が散見される。…

【宮殿】より

…一方,古代の宮殿は,後世の人々の夢と想像力をかきたて,さまざまな神話や伝説を生んだ。クレタ島クノッソスのミノス王の宮殿(前15世紀)は,ラビュリントス(迷宮)とミノタウロスの伝説を生み,バビロンのネブカドネザル2世による宮殿(前6世紀前半)は,後世に〈空中庭園〉の伝説を残した。 古代ヨーロッパの宮殿が最高の規模と壮麗さに達したのは古代ローマ時代で,ローマ市内のパラティヌスの丘の上にアウグストゥス帝以降の諸帝が建設を繰り返した宮殿や,スプリトのディオクレティアヌス帝の離宮(300ころ)などが名高い。…

※「空中庭園」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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