空柱(読み)ウツオバシラ

デジタル大辞泉 「空柱」の意味・読み・例文・類語

うつお‐ばしら〔うつほ‐〕【空柱】

屋上雨水を受ける、箱形縦樋たてどい。特に、清涼殿殿上の東南端にある雨落あまおちの柱をさす。箱樋はこどい

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精選版 日本国語大辞典 「空柱」の意味・読み・例文・類語

うつお‐ばしらうつほ‥【空柱】

  1. 〘 名詞 〙 ( 中がうつろの柱の意 ) 雨水を受ける箱形の縦樋(たてどい)。柱に孔(あな)の通ったような仕組のもの。特に、清涼殿殿上の間の東面南端にある雨落(あまおち)の柱をさす。たてどい。はこどい。うつぼばしら。
    1. 空柱〈信貴山縁起〉
      空柱〈信貴山縁起〉
    2. [初出の実例]「昔の殿上人の人々、うつほばしらを隠し題によみて」(出典:周防内侍集(12C前頃))

うつぼ‐ばしら【空柱】

  1. 〘 名詞 〙うつおばしら(空柱)
    1. [初出の実例]「薬玉をうつぼ柱にかけにけり」(出典:鬼城句集(1917)〈村上鬼城〉)

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