空株(読み)カラカブ

精選版 日本国語大辞典 「空株」の意味・読み・例文・類語

から‐かぶ【空株】

  1. 〘 名詞 〙(から)売り、空買いで、実際の受け渡しをしない株。⇔実株(じつかぶ)
    1. [初出の実例]「畢竟空株(カラカブ)空相場(くうさうば)が到る処に行はれたので一時事業が起ったやうに見えたが」(出典社会百面相(1902)〈内田魯庵〉青年実業家)

くう‐かぶ【空株】

  1. 〘 名詞 〙からかぶ(空株)
    1. [初出の実例]「孰(たれ)か知らん伯の遣されしは空株(クウカブ)」(出典:犬蓼(1890)〈斎藤緑雨〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android