空然(読み)クウゼン

デジタル大辞泉の解説

[ト・タル][文][形動タリ]何も考えずにぼんやりしているさま。うつろなさま。
「失望もなく希望もなく、ただ―として」〈独歩・空知川の岸辺〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

トタル [文] 形動タリ 
ぼんやりとしてむなしいさま。空虚なさま。 失望もなく希望もなく、ただ-として/空知川の岸辺 独歩
本来あるべき中身がないさま。 広蓋ひろぶたの上には入物ばかり-たり/滑稽本・七偏人

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

〘形動タリ〙
① むなしいさま。用もないさま。また、ぼんやりとしているさま。うつろなさま。
※足利本論語抄(16C)陽貨一七「天召我無㕝空然たる呼びはすまいぞ」
※落語・将棋の殿様(1889)〈禽語楼小さん〉「安閑として敵の塀際まで詰寄せるも知らず空然(クウゼン)と扣(ひか)へて居る者の如きは」
② からっぽである状態。
※滑稽本・七偏人(1857‐63)初「広葢(ひろぶた)の上には入物ばかり空然(クウゼン)たり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

児童相談所

子供の福祉に関する相談に応じ,援助などを行なう行政機関。児相と略称される。児童福祉法に基づき,都道府県と政令指定都市に設置が義務づけられている。運営は厚生労働省の局長通知,児童相談所運営指針にそって行...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android