空知集治監跡(読み)そらちしゆうちかんあと

日本歴史地名大系 「空知集治監跡」の解説

空知集治監跡
そらちしゆうちかんあと

[現在地名]三笠市本郷町

明治一五年(一八八二)六月から同三四年まで存置された集治監史跡で、市西部市街地にある。明治一四年に開設された樺戸集治監(現月形町)に次いで道内二番目の集治監(監獄)で、廃監までの間に名称・所管が頻繁に変わった。同一五年空知集治監として内務省所管、同一九年北海道庁に所管替え、同二〇年空知監獄署、同二三年空知集治監、同二四年北海道集治監空知分監と名称が変わり、同二八年には所管が内務省に戻り、さらに同二九年拓殖務省、同三〇年内務省、同三三年司法省と変遷し、同三四年廃監。幌内ほろない炭鉱採炭と土地開墾を主目的に、国事犯を含む一二年以上無期の流刑囚徒刑囚と終身懲役囚を収監し、開設時の収容予定定員は一千二〇〇人。同一五年開設に合せ全村域が集治監用地となる市来知いちきしり村が設置された。初代典獄渡辺惟精は同一八年登記所長、翌一九年幌内坑業所長、同二二年空知夕張両郡長と市来知村ほか二ヵ村の戸長などを兼務した(「北門鎖鑰の礎石」など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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