精選版 日本国語大辞典 「突い立つ」の意味・読み・例文・類語
つい‐た・つ【突立・築立】
- [ 1 ] 〘 他動詞 タ行下二段活用 〙 ( 下二段動詞「つきたつ(突立)」の変化した語 )
- [ 2 ] 〘 自動詞 タ行四段活用 〙
- ① ( 四段動詞「つきたつ(突立)」の変化した語 ) まっすぐに勢いよく立つ。しっかりと立つ。
- [初出の実例]「春の野に、小屋かいたる様にてついたてる鉤蕨(かぎわらび)、忍びて立てれ下衆に採らるな」(出典:梁塵秘抄(1179頃)二)
- ② ( 「つい」は接頭語 ) 急に立ち上がる。さっと立つ。無造作に立つ。ちょっと立つ。
- [初出の実例]「ついたて中門に出て」(出典:平家物語(13C前)四)
- 「やがてひとり打食て、帰りたければ、ひとりつい立ちて行けり」(出典:徒然草(1331頃)六〇)
- ① ( 四段動詞「つきたつ(突立)」の変化した語 ) まっすぐに勢いよく立つ。しっかりと立つ。