葛根(読み)カッコン

デジタル大辞泉 「葛根」の意味・読み・例文・類語

かっ‐こん【葛根】

クズの根。漢方で、発汗解熱などに薬用

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精選版 日本国語大辞典 「葛根」の意味・読み・例文・類語

かず‐ねかづ‥【葛根】

  1. 〘 名詞 〙
  2. (かずら)の根。
    1. [初出の実例]「築(つい)立つる稚室(わかむろ)葛根(カツネ)」(出典日本書紀(720)顕宗即位前(図書寮本訓))
  3. 植物くず(葛)」の古名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

かっ‐こん【葛根】

  1. 〘 名詞 〙(くず)の根。普通は薬用、または食用にするときにいう。葛根湯(かっこんとう)原料。〔全九集(1566頃)〕〔北史‐李遷哲伝〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「葛根」の意味・わかりやすい解説

葛根
かっこん

クズ

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世界大百科事典(旧版)内の葛根の言及

【クズ(葛)】より

…長く延びた茎は,煮沸してから土中に埋め発酵させ,それを水中でもみ洗って,内皮の繊維を採取し,葛布を織った。根はまた,漢方で重要な葛根(かつこん)とされ,デンプン,イソフラボノイド,ダイゼインdaizeinなどを含み,血行をよくし,血糖を降下させ,解熱作用もある。葉は水溶性炭水化物やタンパク質に富み,すぐれた飼料とされる。…

※「葛根」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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