立入氏(読み)たてりうじ

改訂新版 世界大百科事典 「立入氏」の意味・わかりやすい解説

立入氏 (たてりうじ)

戦国時代の京都商人の家。土倉を業とするかたわら,禁裏の御倉を預かり,禁裏の現金の出納米穀衣服などの保管をつかさどった。室町通中御門と春日の間(現,上京区大門町)に本拠を置いたことから大門とも上御倉とも称された。立入氏は,家伝によると藤原秀郷の流,松田氏の出で,近江国野洲郡立入に住したので,立入を姓としたという。初代宗康は1509年(永正6)には禁裏御倉職の地位にあったが,諸役免除などの特権が付随するその地位に就きえたことと,立入氏が室町幕府奉行人の家柄である松田氏の同族であったこととは無関係ではあるまい。宗康のあと,宗長,幸夜叉丸(与次),宗継(与介。与次の弟)と相次いで御倉職を襲い,宗継の子孫は明治維新までその地位を保持した。立入家所蔵古文書は京都町人史料として有名で,戦国末期の京の町の構成を示す史料などを含む。
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