竜山城跡
たつやまじようあと
[現在地名]豊北町大字田耕 奥畑
豊田町大字殿居と豊北町大字田耕の境にある城山(三七五・八メートル)にある平山城で、南方に殿居盆地、西方に田耕盆地が開ける。滝の上城・滝山城ともされるが、阿川江田家文書や「閥閲録」では竜山城とある。
「地下上申」の殿井(居)村の項に「城山壱ケ所田耕村境に有り、但往古杉民部太輔元重城主之由申伝候得共、外ニ由緒等申伝ハ無御座候」とある。築城の年代は不明であるが、おそらく鎌倉末期から南北朝の間であろう。「大護社録・天神託宣秘書」の正安元年(一二九九)の年号のある一浄寺寺領神殿法住寺領神田のなかには、「滝ノ庄二タ又瀬竜山開城後地名殿井」とある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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