竜興寺跡(読み)りゆうこうじあと

日本歴史地名大系 「竜興寺跡」の解説

竜興寺跡
りゆうこうじあと

[現在地名]福井市八幡町

曹洞宗慈眼じげん(現福井県今庄町)末で、永享(一四二九―四一)初年希明清良を開山とし、安居郷代官藤原清長によって創建されたという。天正二年(一五七四)六月、一向一揆の放火のため廃寺となる。三世桃庵は一乗いちじよう谷に心月しんげつ寺を開いた。「越前国名勝志」に「本郷竜興寺ノ跡 小豆坂ノ奥山ノ上ニ有リ」とみえ、八幡やわた町の東南、標高二二〇メートルの山頂にある。中世本郷ほんごうとよばれていた地域なので、本郷の竜興寺、または八幡の竜興寺と称された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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