竜豊寺(読み)りゆうほうじ

日本歴史地名大系 「竜豊寺」の解説

竜豊寺
りゆうほうじ

[現在地名]徳山市大字大道理

富田とんだ川の上流右岸の山麓にあり、付近を門前という。曹洞宗、万年山と号し本尊釈迦如来。

寺伝によれば下上しもかみ村字武井たけいに館を構えていた陶氏七代弘護が妻(益田氏、法名竜豊寺殿咲山妙忻大姉)のために文亀元年(一五〇一)に建立した寺で、寺号は法名による。開山長穂の竜文ながほのりゆうもん寺六世春明師透。しかし弘護は文明一四年(一四八二)に没しており、その妻の没年は大永五年(一五二五)である。寺に弘護の画像が伝わるところからしても、おそらく弘護(法名昌竜院殿建忠孝勲)菩提寺として益田氏が建立し、益田氏没後にその法名をとって竜豊寺としたものと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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