日本歴史地名大系 「竜音寺」の解説 竜音寺りゆうおんじ 愛知県:小牧市間々村竜音寺[現在地名]小牧市間々飛車山と号し、浄土宗。本尊は阿弥陀如来。永正年間(一五〇四―二一)の開基。開山は天正年間(一五七三―九二)僧祖元による。「寛文覚書」には西蓮(さいれん)寺(現名古屋市)の末寺と記され、「寺内四畝歩 前々除、此寺内に観音堂一宇在之」とある。境内の観音堂に安置される観世音菩薩(千手観音)は、俗に間々乳(ままちち)観音(間々観音)として知られ、婦人の授乳に霊験があるとして各地から参詣者が多い。元文三年(一七三八)の縁起によれば、明応元年(一四九二)狩人が小牧山中腹にある観音洞に鹿を追い、矢を放ったところ鹿が消え千手観音が現れた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by