端島炭坑跡(読み)はしまたんこうあと

日本歴史地名大系 「端島炭坑跡」の解説

端島炭坑跡
はしまたんこうあと

[現在地名]高島町端島

江戸時代から採掘されていた炭鉱。宝暦一〇年(一七六〇)肥前佐賀藩深堀領蚊焼かやき(現三和町)幕府領野母のも村・高浜たかはま(現野母崎町)との相論があり、蚊焼村は端島の石炭運上を蚊焼側に納めて採掘を行ってきたと主張している。一方、高浜側は初島(端島)の石炭を「四拾年余以前」に発見したのは野母村の鍛冶屋勘兵衛で、それ以後は高浜村の者らも採掘して稲佐いなさ(現長崎市)辺りで売歩いていたという(「佐嘉領より到来之細書答覚」長崎市立博物館蔵)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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