改訂新版 世界大百科事典 「竹向が記」の意味・わかりやすい解説 竹向が記 (たけむきがき) 南北朝時代の日記。著者は日野資名(すけな)の娘で西園寺公宗の妻となった名子(1310-58)。日記の時期は1329年(元徳1)から49年(正平4・貞和5)にわたり,南北朝の戦乱のさなかでの結婚,そして鎌倉幕府の再興を企てて処刑された夫亡きあと,一子実俊を育てて西園寺家を継がせるに至る著者の半生を記す。書名は名子が住んだ西園寺邸の殿舎名で,同時に呼称でもあった〈竹向殿〉にちなむ。執筆者:今西 祐一郎 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by