第百生命保険(読み)だいひゃくせいめいほけん

百科事典マイペディア 「第百生命保険」の意味・わかりやすい解説

第百生命保険[相互会社]【だいひゃくせいめいほけん】

旧川崎系の中堅生命保険会社。1914年川崎金融財閥により,日華生命保険(株)として設立。1929年に万歳生命,1930年に八千代生命を合併。1941年福徳生命・国家徴兵生命を合併し,第百徴兵生命保険に改称。1945年第百生命保険に改称。1947年相互会社に改組。〈第百〉という商号は,川崎金融財閥の中核銀行・第百銀行(1943年に三菱銀行吸収合併)にちなんだもので,その系譜を引く日本火災海上保険常陽銀行等と親密。1998年国内初の非喫煙者専用保険を発売。1999年4月カナダの最大手マニュライフ社と合併でマニュライフ・センチュリー保険を発足し,ここに新規の営業権を譲渡。本社調布市。第百生命は既存契約の管理会社となったが,それでも経済環境の激変するなかで事業を維持できず,そのすべてをマニュライフ生命にゆだねる形で2000年5月,自力での再建を断念し,破綻した。
→関連項目破綻金融機関

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の第百生命保険の言及

【川崎財閥】より

…資本金500万円)は敗戦後の財閥解体により49年1月に解散した。戦後,川崎系の生命保険会社は第百生命保険となり,火災保険会社は日本火災海上保険となった。相生無尽は41年大日本無尽と合併したが,48年日本無尽となり,その後日本相互銀行,太陽銀行をへて,太陽神戸銀行の一部になった。…

※「第百生命保険」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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