知恵蔵
「第3回アフリカ開発会議」の解説
第3回アフリカ開発会議
冷戦終結後、西欧先進諸国の関心が体制移行諸国に移り、アフリカへの援助が削減される中、1980年代後半、円高ドル安の影響により世界最大の援助供与国となった日本にアフリカ諸国の関心は注がれた。この状況を受け、日本は93年10月に東京で第1回アフリカ開発会議(TICADI)を開催、次いで98年10月にTICADIIを開催した。この会議は貧困削減と世界経済への統合を主題とし、最終日に採択された「東京行動計画」では、(1)援助供与国の協調強化、(2)アフリカの地域協力の促進、(3)アジア・アフリカの南南協力の拡大を挙げた。一方、アフリカ側も2001年にアフリカ統一機構(OAU)首脳会議で「アフリカ開発のための新パートナーシップ(NEPAD)」を採択、翌02年にはOAUを改組してアフリカ連合(AU)を発足させた。この状況を受けて03年9月に開かれたTICADIIIは、(1)人間中心の開発、(2)経済成長を通じた貧困削減、(3)平和の定着を掲げ、具体的には、(1)NEPADへの協力、(2)南南協力、(3)オーナーシップの尊重、(4)紛争解決と平和の定着、(5)人間の安全保障の重要性が確認され、日本は今後5年間で10億ドルの無償資金協力を約束した。
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
Sponserd by 