筆を染める(読み)フデヲソメル

デジタル大辞泉 「筆を染める」の意味・読み・例文・類語

ふで・める

初めて書く。また、書き始める。「未経験小説に―・める」
筆に墨汁を含ませる。
「墨の色紅深く見えけるは―・めつつかけばなるらん」〈続詞花・戯花〉
[類語]書き出す書き起こす筆を下ろす起筆

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「筆を染める」の意味・読み・例文・類語

ふで【筆】 を 染(そ)める

  1. 筆に墨を含ませる。
    1. [初出の実例]「是(ここ)に翰(フデ)を染め紙を操(と)りて」(出典:地蔵十輪経元慶七年点(883)一)
  2. 執筆にとりかかる。また、初めて書く。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「二三の学者が小説に筆(フデ)を染(ソ)めたから」(出典:嚼氷冷語(1899)〈内田魯庵〉)

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