筆を下ろす(読み)フデヲオロス

デジタル大辞泉 「筆を下ろす」の意味・読み・例文・類語

ふでろ・す

新しい筆を使い始める。また、文字文章を書きはじめる。「雑誌連載に―・す」
[類語]書き出す書き起こす筆を染める起筆

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「筆を下ろす」の意味・読み・例文・類語

ふで【筆】 を 下(お)ろす

  1. 新しい筆を初めて使う。
    1. [初出の実例]「新しい筆を卸(オロ)して、春風春水一時来、位は書いたものだが」(出典落語・かつぎや五兵衛(1889)〈禽語楼小さん〉)
  2. ふで(筆)を下(くだ)す〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「Zarathustra(ツァラツストラ)末期に筆を下(オロ)し兼ねた作者の情を」(出典:妄想(1911)〈森鴎外〉)
  3. 転じて、初めて使う。初めて行なう。〔新撰現代語字典(1931)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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