筋立(読み)すじだて

精選版 日本国語大辞典 「筋立」の意味・読み・例文・類語

すじ‐だてすぢ‥【筋立】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 毛髪の筋を正すのに用いる櫛(くし)。柄が長くて細く、先端が鋭くとがっている櫛。すいたて。けすじたて。筋棒
    1. 筋立<b>①</b>〈守貞漫稿〉
      筋立守貞漫稿
    2. [初出の実例]「今のざまを鏡でみされ、ばいの尻のやうなどたまに筋立(スジタテ)壱本」(出典浄瑠璃持丸長者金笄剣(1794)二)
  3. 話・論理・作品などの内容を順序だてて構成すること。また、その仕方。話などの骨組み、仕組み。
    1. [初出の実例]「其処のは労痎筋、成田や筋なんのといふので筋立(スジダテ)がよろしくねへから僉(みんな)が用ねへのだは」(出典:滑稽本・七偏人(1857‐63)二)
    2. 「コレサ新古の論は筋立(スヂダテ)をきいてからのこととしたまへ」(出典:西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉三)

すい‐たて【筋立】

  1. 〘 名詞 〙すじだて(筋立)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android