筒形石製品(読み)つつがたせきせいひん

改訂新版 世界大百科事典 「筒形石製品」の意味・わかりやすい解説

筒形石製品 (つつがたせきせいひん)

古墳時代の石製品の一種で,下底部がやや太くなった筒状を呈する。高さ5~9cm,最大径3~4cm。上面から縦に袋状の孔をうがち底面はふつう凸面や平面に仕上げる。側面に突稜をめぐらせるものがある。ほとんどが碧玉製で,まれに水晶製がある。出土古墳は全国で20基に満たないが,いずれも4世紀代に編年され,そのほとんどが畿内および東日本に所在する。1棺あたりの出土数をみると,1個の場合もあれば,複数個を数える場合もあり,奈良県橿原市一(かず)町の新沢(しんざわ)500号墳の5個を最高とする。用途について,奈良県桜井市外山(とび茶臼山古墳では,孔に鉄心を挿入して玉杖(ぎよくじよう)の石突(いしづき)としたことが知られているが,他例についてはその痕跡をみない。形態上から,また,目釘孔様の横孔を有するものがある点で,縦の孔に器物を挿入して石突に使ったことがいちおう推測されるが,なお問題を残している。
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