筕篖(読み)アンペラ

精選版 日本国語大辞典 「筕篖」の意味・読み・例文・類語

アンペラ【筕篖】

〘名〙 (ampero もとマレーあたりの語という)
カヤツリグサ科多年草。南アジア、アフリカオーストラリアなど熱帯地方の湿地自生。茎を叩(たた)きつぶしてむしろなどを作るため中国南部などで栽培もされる。茎は高さ〇・五~二メートル、直径約三ミリメートルで、長く横に伸びる地下茎から直立する。葉は退化して赤褐色鱗葉(りんよう)がある。花は褐色の長楕円形の穂となり、花穂に雌雄の別がある。茎は打って平らにし、敷物、袋、帽子などを編む。アンペラ藺(い)。アンペラ草。
② ①の茎で織ったむしろ。
※書言字考節用集(1717)七「荇蓎 アンベラ」
洒落本通言総籬(1787)一「ゑち川屋が仕立の、あんぺらの、内ぬひ、りうさのねつけの、ついたさげのたばこ入」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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