箱ヶ岳城跡
はこがだけじようあと
[現在地名]上中町堤
堤と西方武生の境をなす標高四〇二・四メートルの箱ヶ岳山頂にある中世後期の山城。箱ヶ岳は小浜・上中平野のほぼ中心に位置し、軍事的要衝であった。若狭の諸城のうち最も高所にあり、山頂からは上中町一円はもとより北川流域のほとんどが見渡せ、遠く小浜湾まで望むことができる。城郭は南側山頂先端部から平坦な尾根伝いに北側へ三区画に分離して構築され、中心の最高所に主郭を配する。総延長三七〇メートル、最大幅二五メートル、比高は三七メートル内外。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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