出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
… 人工魚礁の始まりは,1795年(寛政7)ころに淡路島の漁師が沈船のある場所で網を引きコショウダイを大漁したが,その後7~8年経って魚がとれなくなったので,木枠をつくり土俵を入れ,樹木などをつけて沈めたところ,以前の数倍の漁獲をあげたという故事に端を発したとされている。人工魚礁が国の補助対象となったのは,1952年に瀬戸内海の底引網の減船対策として築磯(つきいそ)事業が実施されたことに始まる。54年には,この築磯事業は魚類を対象とする人工魚礁と魚類以外を対象とする築磯に分けられ,初めて人工魚礁という用語が公式に誕生した。…
…あるいは引き揚げず,魚群を一時的に罧から撒餌(まきえ)で引き離し,旋網(まきあみ)で漁獲することもある。現在知られている罧のおもな種類だけでも,霞ヶ浦に多用されているキリコミ(そだ(麁朶)巻),サケ漁に使う固笯(ごと),篠漬(ささづけ)(笹浸し),コショウダイの漁獲に用いる築磯(つきいそ),イカ漁に使うイカ柴やイカ籠,京都は巨椋(おぐら)池で用いられてきた株浸木(かぶふしぎ),宍道湖の川エビに使用するそだ(麁朶)漬,日本海のシイラ漁に装置するシイラ漬(漬木),ウナギ塚,琵琶湖のウナギ漁で用いる石漬などがある。近年の罧漁は,罧の長期敷設による漁場の占有のため,他漁業との操業調整が問題となっている。…
※「築磯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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