篠原朔太郎(読み)シノハラ サクタロウ

20世紀日本人名事典 「篠原朔太郎」の解説

篠原 朔太郎
シノハラ サクタロウ

明治〜昭和期の製紙技術者



生年
慶応1年9月22日(1865年)

没年
昭和27(1952)年3月17日

出生地
伊予国宇摩郡川之江村(愛媛県川之江市)

経歴
実家は伊予川之江で製紙業を営む。自身も早くから製紙工場に勤務し、製紙の改良について研究を重ねる。明治38年印刷局抄紙部に入るが、そこで見た洋紙製造用の叩解機ヒントを得、帰郷ののち和紙製造用の叩解機を発明。次いで蒸気乾燥機や回転式蒸煮釜なども開発し、地元の同業者にも公開、これによって川之江地方で生産する和紙の品質や生産効率が飛躍的に向上した。また、大正3年以降は機械による製紙の技術指導に当たるなど、同地方における製紙工業の発展に貢献するところが大きかった。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「篠原朔太郎」の解説

篠原朔太郎 しのはら-さくたろう

1865-1952 明治-昭和時代の製紙技術者。
慶応元年9月22日生まれ。家は代々愛媛県川之江村の製紙業。和紙製造技術の改良につとめ,和紙用叩解(こうかい)機,蒸気乾燥機などを発明し,品質,生産能力の向上につくす。現在の伊予(いよ)三島,川之江の製紙業発展の基礎をきずいた。昭和27年3月27日死去。86歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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