篠目村(読み)しのめむら

日本歴史地名大系 「篠目村」の解説

篠目村
しのめむら

[現在地名]阿東町大字篠目

阿武川に流入する篠目川と、その支流域を村域とし、集落谷間に点在する。阿武郡南端の村の一つで、南は吉敷よしき郡の諸村(現山口市)、東から北にかけて生雲いくも村、西から北を佐々並ささなみ(現旭村)川上かわかみ(現川上村)の両村に囲まれる。山口宰判所属。

中世には生雲郷に含まれており、慶長一五年(一六一〇)検地帳では生雲郷に合石される。しかし篠目村という名称は近世初期にすでにあり、慶長一八年七月二三日付の佐世元嘉宛毛利輝元知行状(「閥閲録」所収)に「阿武郡篠目村弐拾六石九斗余」とある。


篠目村
ささめむら

[現在地名]安城市篠目町・井杭山いぐいやま町・二本木にほんぎ

北東からわずかずつ南西に傾斜し、安城村との間を、明治めいじ用水中井なかい筋が南西流する。北は(現知立市)、東・南は安城村、西は野田のだ(現刈谷市)に隣する。「和名抄」に記す依納よさみ郷は、この地に比定される。「万葉集」に詠まれた依網原もこの辺りといわれる。「佐々木上宮寺記」に、応仁二年(一四六八)「篠目掛所坊恵了」と地名がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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