篩管(読み)シカン

デジタル大辞泉 「篩管」の意味・読み・例文・類語

し‐かん〔‐クワン〕【×篩管/師管】

植物維管束篩部を構成する主要素。葉で作られる同化物質を下へ流す通路で、細長い細胞が縦につながった管状組織をなす。細胞の境の膜(篩板)に多数小孔がある。ふるい管。

ふるい‐かん〔ふるひクワン〕【×篩管】

しかん(篩管)

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「篩管」の意味・読み・例文・類語

し‐かん‥クヮン【篩管・師管】

  1. 〘 名詞 〙 植物の維管束の篩部の主要素で、主に葉でつくられた同化物質の通路となる管状の組織。細長い細胞が縦に連なってできたもので、細胞の隔膜には多くの小孔(篩孔)があって篩(ふるい)状を呈する。ふるい管。〔生物学語彙(1884)〕

ふるい‐かんふるひクヮン【篩管】

  1. 〘 名詞 〙しかん(篩管)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「篩管」の意味・わかりやすい解説

篩管
しかん

篩部

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の篩管の言及

【師管】より

…篩管とも書き,〈ふるいかん〉とも読む。被子植物の維管束の中にあって,師部を構成する細胞の一つで,体内でつくられた養分の通道の機能を果たす。…

※「篩管」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android