米倉清族(読み)ヨネクラ キヨツグ

20世紀日本人名事典 「米倉清族」の解説

米倉 清族
ヨネクラ キヨツグ

明治〜昭和期の鉱業家



生年
文久3年1月12日(1863年)

没年
昭和6(1931)年10月26日

出生地
肥前国佐賀片田江小路(佐賀県)

学歴〔年〕
帝国大学工科大学採鉱冶金科〔明治19年〕卒

学位〔年〕
工学博士〔大正4年〕

経歴
明治19年北海道庁技手、のち技師となり、北海道各地の地質・炭層・鉱床などの調査に従事する。22年5月北有社が創立されると官を辞して同社に入り空知炭鉱試掘に従事。同年11月同社解散と共に北海道炭礦鉄道に入り、空知炭鉱・夕張炭鉱などの炭鉱長、技師長、監事などを務めた。この間、社命により欧米各国の採炭事業を視察して帰国。42年農商務省に移り、製鉄所二瀬炭鉱事業の鉱長となる。43年製鉄所の用務スマトラジャワボルネオ、インド、ビルマ、中国に出張、主として鉄鉱・石炭に関する調査を行う。44年南満州鉄道撫順炭鉱長に就任。大正8年3月社用で英国・米国へ出張、同年11月退社した。その後、魯大公司専務、大阪乾溜工業専務のほか、日本鉱業会、燃料協会、日本鉱山協会、日本動力協会、工政会、東京工業会などの各役員を務めた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「米倉清族」の解説

米倉清族 よねくら-きよつぐ

1863-1931 明治-昭和時代前期の鉱業家。
文久3年1月12日生まれ。北海道庁,北有社をへて明治22年北海道炭礦鉄道にはいり,空知・夕張炭鉱などの炭鉱長,技師長をつとめた。この間欧米各国の採炭事業を視察。44年南満州鉄道撫順炭鉱長。昭和6年10月26日死去。69歳。肥前佐賀出身。帝国大学卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android