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米大リーグのドーピング事件 べいだいりーぐのどーぴんぐじけん

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知恵蔵の解説

米大リーグのドーピング事件

2006年3月に、大リーグの依頼を受けたミッチェル元上院院内総務による、大リーグ選手のステロイド成長ホルモン(たんぱく質合成促進剤)のドーピング実態調査結果(「ミッチェル・リポート」)が07年12月に発表された。 リポートでは選手を3グループに大別。(1)違法薬物を製造・提供していた栄養補助食品会社BALCOと関係を持った選手。(2)薬物違法売買で起訴されたメッツ元球団職員ラドムスキー氏の情報に挙がった選手。(3)インターネットによる購入記録を残している選手。ボンズ選手(ホームラン762本)やクレメンス投手(354勝)ほか、MVP獲得選手、日本でプレーした数人の選手も含む80人以上の選手がリストアップされた。記録抹殺も検討されており、「ミッチェル・リポート」が報告された最初の3時間に180万人がダウンロードしたとされ、アメリカ国内の大関心事となっている。 日本プロ野球組織(NPB)は、07年春のキャンプインから各チーム2人の選手の尿を採取して世界反ドーピング機関の規定に準じた検査を実施した結果、ガトームソン投手(福岡ソフトバンクホークス)が禁止薬物フィナステリド(発毛剤成分)使用で20日間出場停止処分を受けた。野球がオリンピック種目から外された理由の1つとしてアンチドーピング姿勢の甘さが指摘されている。

(鈴木正成 早稲田大学スポーツ科学学術院特任教授 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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