世界反ドーピング機関(読み)せかいはんドーピングきかん(英語表記)World Anti-Doping Agency; WADA

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「世界反ドーピング機関」の意味・わかりやすい解説

世界反ドーピング機関
せかいはんドーピングきかん
World Anti-Doping Agency; WADA

スポーツ界におけるドーピング (禁止薬物使用) の撲滅を目指す国際機関。 1999年設立。本部カナダモントリオール。オリンピック競技大会でのドーピング対策は国際オリンピック委員会 IOCの医事委員会が中心となって検査を実施してきたが,オリンピック以外の競技会や練習期間中でも選手に対する抜き打ち検査を行なう必要が強まり,各国政府の協力が不可欠になったのが設立の背景にある。 2002年からは IOCを中心とするオリンピック・ムーブメントと,各国政府が予算を折半するようになった。 2003年に世界反ドーピング規程を策定,ドーピングの定義,禁止薬物リスト,違反者への制裁などを明確に定めた。違反選手に対し資格停止などの処罰を科す国際競技連盟 IFは世界反ドーピング機関 WADAの統一規程を順守する義務を負う。

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