世界反ドーピング機関(読み)せかいはんドーピングきかん(英語表記)World Anti-Doping Agency; WADA

共同通信ニュース用語解説 「世界反ドーピング機関」の解説

世界反ドーピング機関(WADA)

国際オリンピック委員会(IOC)が各国政府に呼び掛け、1999年に創設したドーピング取り締まりの独立機関。年間予算は約3500万ドル(約37億8千万円)で、IOCなどスポーツ界と各国政府が負担する。本部カナダモントリオール。日本は文部科学省副大臣が常任理事会メンバー。委員長はクレイグ・リーディー氏(英国)で来年1月にウィトルド・バンカ氏(ポーランド)が引き継ぐ。ドーピング規定の世界基準統一コード」を策定し、新しい薬物の検出方法確立や啓発活動も担う。(共同)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「世界反ドーピング機関」の意味・わかりやすい解説

世界反ドーピング機関
せかいはんドーピングきかん
World Anti-Doping Agency; WADA

スポーツ界におけるドーピング (禁止薬物使用) の撲滅を目指す国際機関。 1999年設立。本部はカナダのモントリオール。オリンピック競技大会でのドーピング対策は国際オリンピック委員会 IOCの医事委員会が中心となって検査を実施してきたが,オリンピック以外の競技会や練習期間中でも選手に対する抜き打ち検査を行なう必要が強まり,各国政府の協力が不可欠になったのが設立の背景にある。 2002年からは IOCを中心とするオリンピック・ムーブメントと,各国政府が予算を折半するようになった。 2003年に世界反ドーピング規程を策定,ドーピングの定義,禁止薬物リスト,違反者への制裁などを明確に定めた。違反選手に対し資格停止などの処罰を科す国際競技連盟 IFは世界反ドーピング機関 WADAの統一規程を順守する義務を負う。

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知恵蔵mini 「世界反ドーピング機関」の解説

世界反ドーピング機関

スポーツ選手の薬物使用(ドーピング)を防止するための世界的な独立機関。世界アンチドーピング機関とも言われ、略称は「WADA」(本部・カナダ)。反ドーピング活動は国際オリンピック委員会が行っていたが、1992年の「スポーツにおける薬物使用に関する世界会議」でのローザンヌ宣言に基づき同機関が設立された。WADAでは、世界統一の反ドーピング規則「世界ドーピング防止規程(WADA規程)」を策定し毎年更新、使用禁止薬物の指定・罰則規定の統一・検査の基準の規定などを行っている。日本では、2001年に公益財団法人日本アンチドーピング機構(JADA)が設立され、WADAと連携してこれらの活動を行っている。

(2015-11-11)

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知恵蔵 「世界反ドーピング機関」の解説

世界反ドーピング機関

「世界アンチ・ドーピング機関」のページをご覧ください。

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