粉石鹸(読み)コナセッケン

デジタル大辞泉 「粉石鹸」の意味・読み・例文・類語

こな‐せっけん〔‐セキケン〕【粉石×鹸】

粉末状の石鹸ソーダ石鹸加熱乾燥し、粉砕して作る。洗濯用。

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精選版 日本国語大辞典 「粉石鹸」の意味・読み・例文・類語

こな‐せっけん‥セキケン【粉石鹸】

  1. 〘 名詞 〙 粉末状の石けん。石けんを加熱して乾燥し粉砕したり、石けん水をノズルから噴射して霧状にしたものに熱い空気を送って乾燥したりしてつくる。市販の粉石けんには、洗濯の効果を高めるため、さらに炭酸ソーダ粘土などが加えられている。
    1. [初出の実例]「小型石鹸が方々の洗面所にあるし、ボタンを押すと粉石鹸のでる所もある」(出典:アメリカの文化(1951)〈宮城音彌〉こじき根性)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「粉石鹸」の意味・わかりやすい解説

粉石鹸
こなせっけん
soap powder

石鹸素地を乾燥後,粉砕機,顆粒機,噴霧機を用いて粉末状,顆粒状,中空粉状にした洗濯石鹸。一般に界面活性剤の効果を高めたり,水質改善などの働きをする助剤として,炭酸ナトリウムケイ酸ナトリウムリン酸などが添加される場合が多い。安全で生地にやさしく,泡抜けが良好であるが,溶解度にやや難点があり,水の温度や質に大きく左右される。

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世界大百科事典(旧版)内の粉石鹸の言及

【セッケン(石鹼)】より

…しかし合成洗剤はその機能を重視した開発の結果,廃水中の残留物による環境汚染,皮膚などへの刺激による炎症の原因となることなどの弊害を生じ,セッケンの有用性が見直されている。とくに一般家庭用としては化粧セッケン以外の洗濯用粉末セッケン(粉セッケン)の再評価がなされている。
[セッケン製造法]
 セッケンはすでに1世紀ころガリア人により獣脂と灰とからつくられたといわれる。…

※「粉石鹸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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