粒界(読み)リュウカイ

化学辞典 第2版「粒界」の解説

粒界
リュウカイ
grain boundary

結晶粒界ともいう.多結晶体結晶粒境界をいう.格子欠陥一種であり,結晶粒の大きい場合には,粒界にそって破断が進む原因となるが,結晶粒の小さい場合は,結晶内のすべりによる変位が粒界の存在により妨げられるため,材料強度は増す.粒界の存在は多結晶体の力学的性質に大きな影響を与える.高温高熱に耐えるジェットエンジン用超合金は,粒界を厳密に制御して開発されている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典内の粒界の言及

【結晶粒界】より

…金属,セラミックスなどの固体材料は,通常数多くの結晶の粒の集合体である。隣接する結晶粒の相が同じときには,両者の界面を結晶粒界(粒界,結晶境界ともいう)といい,両者の相が異なるときには異相界面または異相境界という。異相界面の構造,性質などは,多くの点で結晶粒界のそれに類似している。…

【格子欠陥】より

…点状の欠陥としては,本来の原子の種類と異なる不純物原子の存在,正規の格子点から原子が抜けてしまっている空格子点,正規の格子点でない位置に原子が入り込んだ格子間原子があり,線状の欠陥としては塑性変形に関与する転位がある。また,面状の格子欠陥としては,多結晶の粒界,結晶面の積重なり方の欠陥などがある。 結晶によっては,ごくわずかの格子欠陥が存在することにより,性質が大きく変化する。…

※「粒界」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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