粗金の(読み)アラガネノ

デジタル大辞泉 「粗金の」の意味・読み・例文・類語

あらがね‐の【粗金の】

[枕]粗金土中にあるところから、また一説に、金属を打ちきたえるつちの縁で同音の「つち」にかかる。
「―土のうへより」〈宇津保・祭の使〉

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関連語 実例 占手 初出

精選版 日本国語大辞典 「粗金の」の意味・読み・例文・類語

あらかね‐の【粗金の】

  1. ( 後世「あらがねの」 ) 粗金が土の中にあるところから「土(つち)」にかかる。一説に、「金属を打ちきたえる鎚(つち)」というつづきで、同音の「土」にかかるとも(随筆・年々随筆(1801‐05))。
    1. [初出の実例]「あらかねの土の下にて秋経しは今日の占手(うらて)を待つ女郎花(をみなへし)」(出典:昌泰元年亭子院女郎花合(898))
    2. 「鉱(アラカネ)土割(つちわり)手づからに畑打ち、女は麻布織延(をりのべ)」(出典:浮世草子日本永代蔵(1688)五)

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