粗銅(読み)ソドウ

デジタル大辞泉 「粗銅」の意味・読み・例文・類語

そ‐どう【粗銅】

乾式精錬で、銅の原鉱溶鉱炉で熱して硫化銅(Ⅰ)のかわを作り、これを転炉に入れて酸化・遊離させた半製品の銅。

あら‐どう【粗銅】

精製されていない銅。そどう。

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精選版 日本国語大辞典 「粗銅」の意味・読み・例文・類語

あら‐どう【粗銅】

  1. 〘 名詞 〙 精製してない銅。製錬したままで、夾雑物(きょうざつぶつ)を含んでいる銅。粗銅(そどう)

そ‐どう【粗銅】

  1. 〘 名詞 〙 銅の乾式精錬で、原鉱を溶融して生じる鈹(かわ)を転炉で酸化・遊離させた半製品の銅。

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百科事典マイペディア 「粗銅」の意味・わかりやすい解説

粗銅【そどう】

の製錬工程中,溶鉱炉などで得られた【かわ】(マットともいう)を転炉で吹製した産物。銅含有量90%程度。長方形の厚板状に鋳込んであり,これを陽極として電解精製にかけ電気銅を得る。

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世界大百科事典(旧版)内の粗銅の言及

【銅】より

… 銅の硫化物精鉱から純銅を得るには,精鉱を溶かしてマット(かわ(鈹)ともいう。銅,鉄,硫黄の化合物)とする溶錬工程と,マットから粗銅をつくる製銅工程と,粗銅から不純物を分離して純粋な銅とする電解精製工程の三つの工程を必要とする。(1)溶錬工程 精鉱中の鉄と硫黄の一部を燃焼する。…

※「粗銅」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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