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硫化銅 リュウカドウ

デジタル大辞泉の解説

りゅうか‐どう〔リウクワ‐〕【硫化銅】

銅の硫化物
硫化銅(Ⅰ)。金属光沢のある暗灰色の結晶。天然には輝銅鉱として産する。化学式Cu2S
硫化銅(Ⅱ)。黒色の粉末または結晶。天然には藍銅鉱(らんどうこう)として産する。化学式CuS

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百科事典マイペディアの解説

硫化銅【りゅうかどう】

(1)硫化(I)Cu2S 比重5.6,融点1130℃。鉄灰色光沢ある結晶。電気の良導体。水に不溶,温希硝酸に可溶。天然には輝銅鉱として産。(2)硫化銅(II)CuS 比重4.64。

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世界大百科事典 第2版の解説

りゅうかどう【硫化銅 copper sulfide】

銅と硫黄との化合物であるが,この系は著しく複雑であり,単なる1価銅または2価銅の硫化物とは表しえないものが多い。(1)CuS 銅原子の1/3に3個のS原子が三角形に配位し,そのCu―S原子間距離は2.19Åである。残りのCu原子にはS原子が四面体に配位し,原子間距離は2.32Åである。さらにS原子の2/3はS2原子団として存在している。したがってこの化合物は,一般には硫化銅(II)と呼ばれているが,CuI4CuII2(S2)2S2と表すのがよいかもしれない。

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大辞林 第三版の解説

りゅうかどう【硫化銅】

硫化銅(Ⅰ)。銅粉と硫黄を加熱して得られる灰黒色結晶性粉末。化学式 Cu2S 天然には輝銅鉱として産出。
硫化銅(Ⅱ)。二価の銅塩水溶液に硫化水素を通じると黒色の沈殿として得られる。化学式 CuS 天然には藍銅鉱らんどうこうとして産出。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

硫化銅
りゅうかどう
copper sulfide

銅の硫化物で、一価および二価銅の化合物が知られている。
(1)硫化銅() 天然には輝銅鉱として産する。銅を水素と硫化水素との混合気流中で加熱するか、硫化銅()を少量の硫黄(いおう)とともに水素中600℃以下で熱して得られる。α(アルファ)、β(ベータ)の2形があり、天然の輝銅鉱はβ形で91℃以下で安定。α形は高温型で、融解物を冷却するとき析出するものがそうである。結晶格子中銅の一部が欠損していて、Cu1.8Sに相当する。α、βいずれも導電性があるが、βのほうが導電性がよい。いずれも金属光沢ある暗灰黒色の結晶。熱に対して安定。水にほとんど不溶。硝酸、アンモニア水には可溶である。
(2)硫化銅() 天然に藍銅鉱(らんどうこう)として産する。硫酸銅()水溶液に硫化水素を通じて沈殿させるか、銅と硫黄とを直接加熱反応させる。化学式CuS、式量95.6、比重4.6(測定温度20℃)、黒色の粉末または青黒色の結晶(六方晶系)。導電性は硫化銅()よりも大きい。加熱すると220℃で分解が始まり、硫化銅()を生ずる。湿った空気中で徐々に酸化され、硫酸銅()を生ずる。水にほとんど不溶(溶解度18℃,3.4×10-5g/100mL)。酸を加えない水にはコロイド状に分散しやすい。希無機酸にほとんど不溶。熱硝酸、シアン化カリウム水溶液によく溶ける。[中原勝儼]

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