粟生屋源右衛門(読み)あおや げんえもん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「粟生屋源右衛門」の解説

粟生屋源右衛門 あおや-げんえもん

1789-1858 江戸時代後期の陶工
寛政元年生まれ。再興九谷焼の名工加賀(石川県)能美郡(のみぐん)若杉村若杉窯本多貞吉(ていきち)にまなび,文政5年小松で製陶をはじめる。楽焼を得意とし,木工品のような硯(すずり)箱,机,箪笥(たんす)などの作品がある。安政5年死去。70歳。生年に寛政3年,4年,没年に文久3年の説がある。加賀出身。号は東郊

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の粟生屋源右衛門の言及

【九谷焼】より

…この様式は九谷諸窯で行われ,その伝統は今日まで続いている。吉田屋窯は1831年(天保2)に廃窯となるが,九谷諸窯では飯田屋八郎右衛門,粟生屋源右衛門,九谷庄三(しようざ)(1816‐83)などの名工が輩出し,幕末から明治への政治変革期の混乱にも影響をうけず,さらに活況を呈した。華やかな金襴手や青九谷が輸出用として焼かれ,明治20年代には日本の輸出磁器としては有田をこえて第1位となり,その名を世界に広めている。…

※「粟生屋源右衛門」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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