粟立つ(読み)アワダツ

デジタル大辞泉 「粟立つ」の意味・読み・例文・類語

あわ‐だ・つ〔あは‐〕【×粟立つ】

[動タ五(四)]恐怖や寒さなどのため、毛穴が収縮して、皮膚一面に粟粒ができたようになる。鳥肌が立つ。「凄惨せいさん現場を見て全身が―・つのを覚えた」

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精選版 日本国語大辞典 「粟立つ」の意味・読み・例文・類語

あわ‐だ・つあは‥【粟立・

  1. 〘 自動詞 タ行五(四) 〙 ( 「あわたつ」とも ) 寒さや恐ろしさのために、体の毛穴が盛り上がり、粟粒ができたようになる。鳥肌が立つ。身の毛がよだつ
    1. [初出の実例]「 皮膚之皴也 アハタツ」(出典字鏡集(1245))
    2. 「冬の夜寒むに櫓こぐをつらしとも思はぬ身ながら粟(アハ)だつを覚えき」(出典:源おぢ(1897)〈国木田独歩〉中)

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