精神電気反射(読み)せいしんでんきはんしゃ(その他表記)psycho-galvanic reflex

日本大百科全書(ニッポニカ) 「精神電気反射」の意味・わかりやすい解説

精神電気反射
せいしんでんきはんしゃ
psycho-galvanic reflex

略してPGRとよぶこともある。皮膚電気反射galvanic skin reflex (GSR)と同義。呼称はPGRよりもGSRのほうが一般的である。精神性発汗部位である手掌・手指から測定する。測定方法には通電法と電位法がある。前者は、皮膚上に装着した2個の電極間に微弱な電流を流して、皮膚の見かけ上の抵抗変化を調べ、後者は、2個の電極間の電位差を直接調べる方法である。いずれの方法をとるにしても、この反射の末梢(まっしょう)発現体は交感神経支配下の汗腺(かんせん)であることに変わりはない。反射は注意、驚愕(きょうがく)、不安、恐怖、感動などの感情的興奮に対応して出現する。反射の発現中枢は、自律神経系の最高中枢である視床下部に存在しているが、大脳皮質、辺縁系、大脳基底核、視床、中脳網様体などからの影響も受けている。感情・情動の研究はもとより、嘘(うそ)発見などにも応用されているが、それは、この反射の不随意性によるものである。

[山崎勝男]

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