糟糠(読み)ソウコウ

デジタル大辞泉 「糟糠」の意味・読み・例文・類語

そう‐こう〔サウカウ〕【××糠】

酒かすと米ぬか。転じて、粗末な食べ物
値打ちのないもの。つまらないもの。
「清盛入道は平氏の―」〈平家・四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「糟糠」の意味・読み・例文・類語

そう‐こう サウカウ【糟糠】

〘名〙
① (酒かすとぬかの意から) 粗末な食物
※凌雲集(814)田家〈小野永見〉「糟糠寧満腹、泉石但歓情」
仮名草子長者教(1627)「をのがあさゆふは、ばくはんに、さうかうのしるをくらひ」
経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉後「木石を枕とし糟糠を食とし」 〔戦国策‐韓策・襄王〕
② 値打ちのないもの。とるに足りないくだらないもの。
三教指帰(797頃)中「欒太両帝之徒、此乃、道中之糟糠、好仙之瓦礫」
※平家(13C前)四「清盛入道は平氏の糟糠、武家塵芥なり」

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普及版 字通 「糟糠」の読み・字形・画数・意味

【糟糠】そうこう(さうかう)

かすと、ぬか。貧しい生活をいう。〔後漢書、宋弘伝〕時に湖陽、新たに寡(くわ)なり。~弘に謂ひて曰く、(ことわざ)に言ふ。貴となりてはを易(か)へ、富みては妻を易ふとは、人のなるかと。弘曰く、臣聞く、賤の知(友)はるべからず、糟糠の妻は堂を下さずと。

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