糸所(読み)イトドコロ

デジタル大辞泉 「糸所」の意味・読み・例文・類語

いと‐どころ【糸所】

平安時代中務省なかつかさしょう縫殿寮ぬいどのりょうに属した役所端午薬玉くすだまなどを作った。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 りょう 名詞 実例

精選版 日本国語大辞典 「糸所」の意味・読み・例文・類語

いと‐どころ【糸所】

  1. 〘 名詞 〙 平安時代、中務省縫殿寮(ぬいとのりょう)被官の一つ。寮の別所として、職員に預(あずかり)一人女嬬(にょうじゅ)六人、刀自四人、官人代一人がいた。五月五日の端午節の際には薬玉(くすだま)を献上した。
    1. [初出の実例]「造五月五日昌蒲珮所。〈略〉右料物送糸所造備」(出典延喜式(927)一五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android