紀名虎(読み)きの なとら

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「紀名虎」の解説

紀名虎 きの-なとら

?-847 平安時代前期の官吏
紀勝長の子。娘種子(たねこ)を仁明(にんみょう)天皇の,静子を文徳(もんとく)天皇の更衣とし,惟喬(これたか)親王をはじめおおくの皇子,皇女の外祖父となる。承和(じょうわ)10年正四位下にすすむ。中務大輔(なかつかさのたいふ)をへて11年刑部卿(ぎょうぶきょう)となるが,藤原氏との勢力争いに敗れ,要職にはつかずにおわった。承和14年6月16日死去。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例