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請来目録 しょうらいもくろく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

請来目録
しょうらいもくろく

入唐,入宋した僧侶らが持ち帰った経典,経疏,仏画,仏像仏具などの品目を帰朝後に朝廷に献上した目録。最澄空海常暁円行円仁恵運円珍宗叡入唐八家の請来目録が著名。これらの目録以外にも経典,仏像,仏具などが存したことが遺品やのちの模写体によって知られ,また元慶9(885)年と延喜2(902)年に五大院安然が集大成した『諸阿闍梨真言密教部類惣録』には録外品目が記されている。これら目録によって当時の仏教美術の事情がわかる。ことに密教の儀軌や図像の研究に大いに貢献した。入宋した奝然俊芿の請来目録も著名。

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世界大百科事典 第2版の解説

しょうらいもくろく【請来目録】

唐から日本へ請来した典籍,物品の目録であるが,特に平安時代初期に入唐した僧侶8人の目録をさして〈入唐八家請来目録〉という。最澄(804‐805年在唐)には入唐中に作成した〈台州録〉と〈越州録〉がある。あわせて230部460巻の経典と道具が記載され,このうち〈越州録〉は原本が伝えられ,巻尾には明州刺史鄭審則の証明がある。空海(804‐806年在唐)は青竜寺恵果らからの請来の経典類,曼荼羅,図像,祖師像法具と恵果の付嘱物を挙げ,その由来や意義を述べる。

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世界大百科事典内の請来目録の言及

【儀軌】より

…その刊行はようやく江戸時代の中期になってから行われるようになった。そのうち,空海の《請来目録(しようらいもくろく)》に記されたものを〈録内儀軌〉,それ以外を〈録外儀軌〉と称するが,その大部分は《大正新脩大蔵経》に収められている。【岩松 浅夫】。…

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